見たくない現実 『暴力の世界地図』
ゴム製なので、かぶれるかと思ったけど、汗をかいても赤くならなかったので、過敏肌の私でも大丈夫そうです。
さっそく、息子とふたりでの図書館デートにつけて行きました。
今日は、私は、予約していた本を取りに行くだけのつもりでしたが、着けていたホワイトバンドが教えてくれたのでしょうか、児童図書コーナーで息子が本を選んでいる時に、フッと目に入ってきた本がありました。
新聞などで、その存在だけは知っていた本ですので、手にとってパラパラとめくってみました。
「これ、借りなきゃ…」
と、思いました。
世界中で、子どもがどのような暴力の下に置かれているか、項目ごとに地図で示されている本です。
子供向けですから、ショッキングな写真やセンセーショナルな文章はありません。
世界地図を色分けしたページが、淡々と並んでいます。
でも、大人にとって、親としての自分にとって、重たいページばかりです。
見たくない、聞きたくない、知りたくない現実が、見開き1ページずつの世界地図とグラフとなって、
「このままで、いいと思いますか?」
と、迫ってきます。
目次は以下の通り。
紛争 少年兵 小型武器 軍事費 兵器売買 大量破壊兵器 兵役 米軍基地 地雷・劣化ウラン弾・不発弾 難民 児童労働 人身売買 ストリート・チルドレン 交通事故 少年犯罪 死刑制度 自然災害 子どもの国際組織
身近なところでは、『交通事故』というのがありました。
日本では、1日平均21人の方が亡くなっているそうで、交通事故で亡くなった方の中での高齢者の割合が、ダントツの一位。
弱者に冷たいお国柄…ということですか…。
子どもの視野は、大人の半分です。
お年寄りは、視力も聴力も瞬発力も衰えてきます。
運転している世代のみんなが、かつて子どもであったわけですし、これからお年寄りになるわけですから、自分のこととしてよりいっそう安全運転を心がけなくちゃ、と思いました。
そして、最も遠いと思われる兵役などの項目で、これほどの子どもがかかわらされているのか、と思うと、急に世界の話題が自分のことのように感じられてきます。
これは、親になってからの不思議な感覚です。
知らない国の知らない子どもにかかわる事件・事故などに敏感になって、わがことのように感じる、という不思議な感覚です。
自分の子どもの向こうに、知らない国の知らない子どもたちが、透けて見えるんですよね。
みんな、しあわせになって欲しい。
子供が生まれてから、『みんな』の範囲が、すごく広くなりました。
暴力の世界地図
前にもご紹介したこの本も、見たくない現実を見せてくれます。
世界の半分が飢えるのはなぜ? ~ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実
【この記事を書いた後に、kaoさんのブログ『Mother Leaf』にホワイトバンドについての記事が載りました。いろいろ考えさせられたのですが、自分の思いをどう皆さんにわかってもらえばいいのかわからないので、この記事をトラックバックさせていただきます。
世界が現在どうなっているのか知るのは、私にとってつらいことなのですが、暴力と飢餓かどんなに子どもたちを苦しめているか、その母親を苦しめているか、知っていなくてはいけないような気がしています。
知った後、どうすればいいのかは、わからないのですが…】
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コメント
>kaoさん
でも、私が落ち込んだからといっても、世界の状況は何も変わらない…。
と思っていました。
今は、そんなことないかも…と思いたいです。
まず、自分の「なんとかしたい・このままの世界っていやだな」という気持ちをを認めてやって、次に自分の子どもに伝えて…。
そして、ちょっとずつ…。
甘すぎるかな~。
でも、私が甘い夢を見ても、誰も困らないわけだし!
kaoさんのブログは『少しずつ』ではなく、いっぱいいっぱい考えさせられることが多くて、本当にすごいな~といつも尊敬しています。
これからも、どんどん問題提起をして、私の狭~い視野を広げてくださいm(_ _)m
今や、全世界で様々な問題がありますが、必ずその犠牲となっている人たちは子供やお年寄りなど、実際は守られるべき弱い人たちであることが悲しいですね。
何が原因でそうなったんでしょう・・・。
文明が発達しすぎたのかもしれません。
便利になりすぎて、目に見えない心が成長しなくなったんでしょうね。
でも、もしかすると今が最後の最低・最悪の時期であって、少しずつみんなが気づき行動することで、事態は上向きになってくるかもしれません。
それも皆、ひとりひとりの気づきから始まることですね。
私も出来ることから少しずつと思っています。
>風使い M さん
海外の場合、その土地の習慣や習俗を良く知りませんから、良かれと思ったことがいけないことだったり…ということもありえますよね。
でも、考えすぎてしまったら、何にもできないし…。
難しいけど、やっぱり私はちょっぴりでいいから何かしたいです。
スマトラ島の街角で
以前、わたくしがインドネシアのスマトラ島に出張していたとき、レストランでご飯を食べていると、ちっちゃい子どもが、手を伸ばしてきました。なんとなく、お金をあげちゃったのですが‥‥‥。
あとで知ったことですが、インドネシアでは孤児を集めて、そういう事をさせて、金儲けをしている悪いヤツらがいるようです。すごく複雑な想いがしました。
「僕がしたことは良い事だったのか、悪いことだったのか」
過去はおいといて、、イスラエル軍がガザから撤退しました。リビアも強硬路線を変更しました。辛い現実の中にも、明るい動きはあります。そのための 21 世紀にしていきましょう。
>ひまわりさん
『私に』なにができるか?
常に考えていきたいと思っています。
>かえるさん
悲観ばかりでは…ね。
この本の一番最後は、子どもたち自身が子どもたちの安全と安心のために立ち上がって作った国際組織の話で締めくくられています。
正直、すごいなー、と思いました。
世界には、こんなにすごい子どもたちがいるんだー。
希望もいっぱいあります。
>shibaさん
警察などに、何年もPTAとしてお願いをしていますが、何の改善もなし。
「誰かが1人死ななければ、やってもらえないのよ」
と、親の間では話しています。
その1人がどうぞうちの子ではありませんように、とみんな密かに思っています。
ちなみに大人の私も2回も轢かれそうになっています。
それほど見通しが悪いところでも、放置されているのが日本です。
交通事故死が減るわけがない…。
。わたしたちに何ができるか。
みんなが幸せであってほしいですね。
考えれば考えるほど、「子どもを生んでよかったのか」と思う事があります。
危険や悲しい事がいっぱい。
でも、悲観ばかりしていてはいけない、という気持ちももちろんあって・・・
昨日ニュースで、東京タワーのイルミネーション「ホワイトバンド」も見ました。
一人一人が心に留めることが出来ればいいな・・・と思います。
図書館デート、いいですね♪私も図書館が大好きなんです。
子供向けに書かれている本、ぜひ読ませたいです。
子供も、しっかり現実を知る必要はあると思います。
素直な感性で、受け止めてくれるのではないかな。
交通事故・・・2年前に近所の国道で悲惨な事故が起こりました。
被害者は、もし生きていたらうちの子と同い年です。
今でも花が絶えず飾ってあり、その前を通る度に切ない気持ちになります。
一人一人の心がけで、交通事故を撲滅したいものですよね。
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